里親詐欺について

一昔前までは「ペットを飼う」=「ペットショップへ行く」というのが定番でした。しかし、近年、日本でも何らかの理由で飼い主のいなくなった動物や保健所などの施設に持ち込まれ殺処分される予定の動物の里親となり飼うという人が徐々に増えてきています。
その陰には殺処分を減らそうと活動される団体や個人の方々の努力があり、全国各地で里親を探す会や譲渡会を開催されています。
また最近では里親探しサイト等のインターネットを利用し情報を提供されている方も増えており、以前と比べ簡単に、また気軽に里親になることが出来るようになりました。
しかしその一方で、里親詐欺と呼ばれる詐欺が頻発しており里親を探す人達を悩ます頭の痛い問題となっています。
里親詐欺とは??
いくつかの代表的な例を紹介します。
有料にて里親探しを手伝うと持ちかけて、そのまま捨てる。
里親が見つかったと言ってお金をもらって引き取ります。その後は山林などに捨ててくるという手口です。
虐待目的
動物を虐待する事に興奮や快感を覚えるような人達がいます。野良犬・猫を捕獲するのには手間がかかるために里親として引き取って虐待するケースがあります。
動物実験業者に転売する
一部の製薬会社等で新薬の効果等の確認に使用するために買い取っているとの情報が寄せられています。
犬や猫は人に慣れている場合が多く実験に使用しやすいそうです。
業者に転売する
例えば三味線業者等、商品の材料に動物を使用するような業者へ転売する場合もあります。
それらを防ぐために…
そういった里親詐欺を防ぐために、譲渡する際に●身分証明書の提示、●譲渡規約書・契約書等への同意・サインを求める、●譲渡希望者への事前説明・適正カウンセリング、●住所や連絡先が虚偽のものでないか確認する、等の対策が取られています。
また、詐欺罪ではなく窃盗罪で告訴出来るように、仮里親期間を設け、その期間の所有権が元親にあることを契約書に明記することが勧められています。
当サイト内の里親募集でも、規約への同意及び譲渡者間(譲渡する側・される側)での契約書の取り交わしを条件の上ご利用頂いております。