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あの人からのメッセージ

飼う前に考える10のポイント

今は「飼いたい!」「飼える」という環境下にあっても、はたして数年後のアナタも同じ状況でしょうか??その命に責任を持つ事ができるでしょうか。

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※以下、参考資料:環境省自然環境局総務課動物愛護管理室発行 飼う前に考えて!より抜粋


住居環境

1、あなたの住まいはペットを飼える環境ですか?

  転居や転勤の予定はありませんか?

あなたの住まいがペットを飼える住居であることは必要不可欠です。

集合住宅の多くは、ペット飼養が禁止されています。最近はペット飼養可のマンション等も増えてきていますが、その場合でも規約で飼えるペットの種類・大きさ、頭数などが定められていることがほとんどです。

様々な住民がいる集合住宅は、飼い主のマナーと社会性が厳しく問われます。「こっそり飼ってしまおう」、「みんなやっているから」などと自分勝手にルールを無視したり、近隣に迷惑をかけることは慎んでください。

借家や住宅などの場合は、所有者の許可が必要です。持ち家の場合でも、広さや家屋の状態に合わせてペットの種類や数を考えなくてはなりません。

今の住居がペットを飼える環境だとしても、転居や転勤の予定があるなら慎重な判断が必要です。


ライフスタイル

2、飼いたいペットはあなたのライフスタイルに合っていますか?

あなたはどんなライフスタイルを持ち、そんな目的でペットを飼うのでしょうか。

ペットと一緒にキャンプに出かけたりアウトドアを楽しみたい人には、陽気な大型犬が素敵なパートナーになるかもしれませんし、家の中でペットの愛らしい仕草を眺めたりふれあいを楽しみたい人にはネコがいいかもしれません。

ペットは種によって生態や必要な世話が大きく異なりますし、犬や猫の様に人が時間をかけて目的別に多くの品種を作り出してきたペットでは、品種によっても大きく違ってきます。

見た目やイメージに惑わされる事なく、そのペットの種類・品種の特性をよく理解して、自分のライフスタイルと目的に合っているか、冷静に判断してください。


家族の同意とアレルギー

3、あなたの家族は全員動物を飼う事に賛成していますか?

4、家族に動物に対するアレルギーを持っている人はいませんか?

ペットを飼うのに、家族の理解と協力は不可欠です。あなたが突然の病気やアクシデントに見舞われた時も、家族が協力してくれれば切り抜けることができます。

また、犬など、群れで生活する習性を持つ動物は、家族は自分の群れのメンバーと考える傾向があります。家族の誰かが自分を嫌ったり無関心でいることはペットにとって大きなストレスとなり、問題行動の原因にとなることもあります。

ペットを飼うには、家族メンバー全員が動物好きで、飼う事に同意している必要があります。

ペットを飼い始めたら、端息や皮膚の温疹など、家族にアレルギー体質の人がいる場合は、動物の毛やふけ、排泄物等にアレルギー反応を起こす可能性があるので、飼う前に医師に相談するなど慎重な判断が必要です。


世話をする時間と体力

5、毎日欠かさず世話に時間と手間をかけられますか?

6、あなたの体力で世話ができるペットですか?

7、近隣に迷惑をかけないように配慮できますか?

ペットは生きていくための全てをあなたに依存しています。毎日の食餌、排泄物の始末、清掃、運動、散歩や遊び、しつけ、健康管理などしなくてはならないことは沢山あり、これらをこなす時間と体力が必要になります。

特に、鳴き声、臭い、糞の放置は、多くの地域で近隣トラブルの元となっています。近隣に迷惑をかけないために、糞の始末はもちろん、適切なしつけや防音対策などもしなくてはなりません。

二人暮らしの熟年夫婦が、新しい家族としてペットを飼うような場合は、自分たちが歳を重ね、ペットも老いた時の世話や介護のことも考えて、種類や大きさを選んで下さい。

こどもにせがまれてという場合は、ペットが成長して子どもに世話ができるかどうか、また、子どもの進学、就職、転居などで、結局は親が世話をするケースが多々ありますから、そのことも考慮する必要があります。

癒しやかわいさなどペットから得られるものばかり期待して、世話は面倒だと思うのなら、ペットを飼い始めるべきではありません。


経済的な負担

8、ペットの一生にかかる費用を考えてみましたか?

ペットを飼うには、購入代金だけではなく、その後もお金がかかります。

★☆★ 食費 ☆★☆

ペットは人とは異なる生き物ですから、その生理に合った食餌を与えなくてはなりません。ほとんどのペットでは成長するにつれて餌の質も量も変わります。高齢や病気の時等には特別な食事が必要になります。

★☆★ ペット用品・設備費 ☆★☆

首輪や食器、クレーと等の用品費、ケージ、水槽等の設備費がかかります。初期費用だけでなく、買い替え、修理費、光熱費、水道代など維持管理にかかる費用も考えて下さい。

★☆★ 健康管理費 ☆★☆

ケガや病気の際の治療費だけではなく、ワクチン接種、フィラリア等各種病気の予防、定期的な健康診断、不妊去勢手術などの医療費がかかります。

めずらしい動物の場合は診察できる獣医師が限られたり、特殊な技術が求められるため、医療費がおおむね高額になります。定期的なトリミング(毛のカット)や爪や葉の手入れが必要な動物・品種の場合はその費用がかかります。


生涯にわたる計画

9、生涯にわたる計画をたててみましたか?

10、万一、飼えなくなった時の事を考えていますか?

生涯とは、ペットの生涯とともに、あなたの生涯の事も含まれます。

ペットは種類によって寿命が数年のものもあれば、数十年、中には人間よりも長生きするものもいます。一般的なペットである犬や猫でも十数年以上生きます。ペットが高齢になったときの介護のことも考えておかなくてはなりません。

就職、進学、転居、結婚、出産… 人生には様々な転機があります。将来できる生活の変化があった時にペットをかい続けることができるか、よく考えてみてください。

明らかに飼えない状況になることが分かっているのに、飼い始めてしまうのは無責任といえます。

また、あなたが突然入院してしまったり、最悪の場合亡くなってしまうなど、不幸なアクシデントがあるかもしれません。代わりに飼ってくれる人を見つけておくなど、万一のとき、あなただけを頼りとして生きている命をいかに守ってやるかも考えておくべきことといえるでしょう。



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