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去勢・不妊手術について

※以下、参考資料:環境省自然環境局総務課動物愛護管理室発行『あなただけにできること』より抜粋【平成18年9月発行】

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どうして繁殖制限が必要なのでしょうか

一般に飼われる動物のほとんどは、たくさん子どもを産みます。自由に繁殖できる状況では、あっという間に数が増えてしまいます。しかし、動物を飼う空間や、世話をする人手や時間、経済的条件は限られています。次々と生まれる動物をすべて飼うのも、責任ある新しい飼い主を捜すのにも限界があります。

きちんと世話できる数以上の動物をかかえてしまうと、掃除がいき届かなかったり、一匹一匹に気を配れなくて健康を害してしまうなど、動物を苦しめるばかりでなく、臭いや騒音で近所の人たちにも大きな迷惑をかけてしまいます。

また、現在、年間約40万匹頭の犬や猫が、飼う人がいないという理由で殺処分されています。その多くは、子犬や子ネコです。数が多すぎるという理由で、寿命を全うせずに死んでいく動物の問題を解決するためにも、繁殖制限は必要なのです。


不妊・去勢手術はかわいそう?

かわいそうだから、不妊・去勢手術はしないという声をききます。確かに、健康な体にメスを入れることには抵抗があるかもしれません。しかし、動物は本能で繁殖を行います。不妊・去勢手術も行わないが、繁殖もさせないというのは動物にとって大きなストレスとなります。

不妊・去勢手術は、1回の処置で一生、望まない命を生み出さない、とても効果的な繁殖制限処置であるだけではなく、性ホルモンの影響や繁殖に関するストレスをなくすため、健康面や行動面にも様々なメリットがあります。

健康面でのメリット

動物の病気やケガには、繁殖行動や性ホルモンに関係しているものが多くあります。不妊・去勢手術により、多くの病気が軽減され、より健康に長生きすることができます。

メスでは、不妊手術により、発情・妊娠・出産による肉体的負担や、交尾でうつる病気、生殖器の病気、性ホルモンの影響による病気のリスクがなくなります。

オスでは、性ホルモンは攻撃性や支配性、縄張り意識、活動性を高めるので去勢手術により、精巣の病気や交尾でうつる病気、性ホルモンの影響による病気のリスクがなくなるだけではなく、縄張りやメスをめぐるケンカでケガを負ったり、交通事故など思わぬ事故に遭うことが少なくなります。

行動面でのメリット

不妊・去勢手術をした動物は、一般に、落ち着いた穏やかな性格になります。特にオスでは、他のオスや人に対する攻撃や縄張りの匂いつけが少なくなり、飼いやすくなります。

デメリット

不妊・去勢手術をすると必要なカロリーが少なくなります。手術前と同じ食餌量・運動量だと太ってしまうので、適切な量に管理する事が必要です。

いつ、手術したらいいのでしょう?

繁殖させる予定がないのであれば、最初の発情の前(性成熟の前)に不妊・去勢手術を行えば、一生涯、繁殖に関するストレスから解放し、安定した生活を送らせることができます。何歳でも手術が可能です。


安易な繁殖の先には…

かわいい動物の子どもを見てみたいというのは自然な感情です。しかし、健康な子どもを誕生させ、生まれた子どもすべてに責任を持つのは簡単ではありません。

飼っている動物を無制限に繁殖させるのは、決して「自然な状態」などではなく、過密な環境や不十分な世話で、動物を苦しめることに繋がります。

また、純血種の中には、遺伝病が発現しやすく、繁殖には系統や健康状態を慎重に見極めなくてはならないものも多くあります。生まれながらに病気の苦しみを背負う動物をわざわざ作りださないのも、人の責任ではないでしょうか?

生まれてしまってから、こんなはずじゃなかったとあわてても遅いのです。

動物は自分で繁殖をコントロールすることはできません。

彼らの幸せのために実行できるのは、飼い主のあなただけなのです。

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